評価書を見る

裁判所は競売の売却基準額を算出するために、専門家の不動産鑑定士に調査を命じます。その調査の報告書が、不動産評価書です。評価書には、その最終的な売却基準額の算定の詳細や経緯が記載されています。不動産鑑定士である評価人は、建築基準法関係の規制や所在地の環境、物件の詳細内容、ライフラインなどの整備状況など調査し評価書に記載しています。評価書を読むことである程度不動産のある環境を推定することができます。

『目的物件の位置・環境等』欄を読む

ここでは、対象不動産の交通状況(バス停までどれくらいなど)や付近の状況が記載されています。付近の状況とは幹線道路に対しどの位置に不動産が所在しているか、近くの公共施設の有無(小学校や市町村役場など)、周りには一般住宅街が多く見られる地域であるとかなどが記載されるものです。また「主な公法上の制限」として用途地域、建ペイ率、容積率などが記載されています。競売不動産を購入後、いざ建設物を建設しようとした時、このような規制によって建設できないということもあり得るので、よく確認しておきましょう。

『建物の概況及び利用状況』欄を読む

対象不動産が建物であった場合、建築年月日、残存耐用年数、リフォームの履歴と屋根、外壁、内壁、床などの構造(例えば、外壁はコンクリート、床はフローリング、タタミなど)が記載されています。また、現在の建物がどのように利用されているか利用状況も報告されています。特記事項には、何か特に記載すべき事項があれば記入されます。ここには、「雨漏りがある」や「どこどこに欠損が見られる」などの記載がされることがあります。購入後、このような欠陥に気づかなかったとなっても競売不動産の場合は、どこも保証してくれません。修理も修理費用も全て自分で行わなければなりませんので、記載がある場合はよく確認しておきましょう。