特別売却を知っておく

公告内容を見ると特別売却実施期間(特売期間)という欄が入札期間や開札期日と並んで表示されています。何となく名前から想像するとお得な感じがしますが、この特別売却とは何でしょうか。市場より安く購入できる競売物件であっても競売を実施して、全ての物件にすぐ買い手が付くということはありえません。では売れなかった競売物件はどうなるのでしょうか。こういった売れ残った物件は、最低競売価格は下げずに希望者に申し込み順で売却します。これが特別売却です。簡単に言えば、売れ残った競売物件は早い者勝ちで手に入れることができる可能性があります。

特別売却に申し込む

特別売却の場合も通常の競売と同じように資料を閲覧することができますので、通常通りの物件の調査が可能です。買受申出保証額についても通常通り、買受希望する場合は納める必要があります。しかも、特別売却の場合は先着順で落札者が決まってしまうので、欲しいと思っている物件ならば早く納めましょう。一番早く保証金を納めた人が、事実上の落札者になれるからです。そのため、できるのであれば、入金の反映に時間のかかる振込みではなく、直接裁判所に納めるのがいいでしょう。落札後は通常通りの競売と全く同じ手続きとなります。まれに同時に買受申込人が複数申し込んだ場合、抽選となることもあるようです。

特別売却はねらい目?

不動産会社などのプロの方たちは、この特別売却になった物件を狙って売却基準価格で落札し、儲ける事例もあるようです。確かに、本当によい物件なのにちょうど競売物件が多い時期に競売に売りに出されたため、皆に見落とされて特別売却になった場合などは、掘り出し物と言えるでしょう。しかし、一度競売に出されたのに買い手がつかないというのは、それなりに理由があるからです。一般の方が特別売却の物件を買おうとするなら、3点セットの資料や現地調査などでなぜ売れ残ったか理由が分かるまでは、手を出さないほうが賢明です。しかし、調査の結果掘り出し物と分かって申し込んでも、他の人が申し込んだ後なら落札できません。特別売却は競売物件に慣れていない素人には、落札は難しい物件かもしれません。